医師の転職~産業医として働くには

1、産業医とは

産業医は企業専属の医師のようなもので、そこで働く労働者の心身の健康管理を行うのが主な仕事です。患者(病人)と接する機会は少なく、基本的に接するのは健常者が大半ですので臨床以外の職種の代表格と言えます。

産業医の資格者数は日本国内で約7万人とされています。(厚生労働省2007年発表) 産業医の平均年収は企業規模や年齢、受け持つ業務内容の幅によって大きく変わり、中小企業の場合は400~800万円、大企業の場合は1000~1500万円ほどで推移します。

2、産業医の働き方の種類

産業医の働き方は大きく「専属」と「嘱託」に分けられます。

専属産業医はその企業の社員になることで、組織の一員として従業員の健康管理を行っていきます。オンコールや当直がなく、休みを比較的多くとれる働きやすい職種ですので、ワークライフバランス重視の医師に人気があります。

一方の嘱託産業医は企業と個々で契約して業務を行っています。こちらは勤務医や開業医が日々の業務の傍ら職務を担っている場合が多く、いくつもの企業と契約を結んでいる嘱託産業医も多々いらっしゃいます。 現在産業医の多くはこの嘱託産業医です。

専属産業医を必要とするような規模の大きい(従業員数500名以上を抱える)企業の数は、嘱託産業医1人の選任で済む中小企業の数に比べればやはり圧倒的に少ないですからね。※詳細は下記「労働安全衛生法~企業と産業医に関する法規約」をご覧ください。

参考までに、現在産業医の選任が義務付けられている労働者50名超えの企業数は全国に約12万2千社あり、そのうち労働者1000名超えの企業数は全国に約4千社あるとされています。(総務省・経済産業省作成データ/2012年経済センサス-活動調査)

[ポイント]労働安全衛生法~企業と産業医に関する法規約

【労働安全衛生法~企業と産業医に関する法規約】

全ての業種において、事業者は労働者50人以上の事業場ごとに産業医(嘱託、専属どちらでもOK)1人以上の選任、労働者1000人以上(危険性の高い業務を行ういくつかの事業場では500人以上)の事業場の場合は必ず専属産業医1人以上の選任が労働安全衛生法で義務付けられています。

※簡略化しています。
参考:労働安全衛生法(昭和47年政令第318号「産業医を選任すべき事業場」第5条、昭和47年労働省令第32号「産業医の選任」第13条)

3、産業医になるには

産業医の業務内容はその企業で働く労働者の健康診断や必要に応じたカウンセリング、日々の健康指導、労働環境改善に向けた企業への提案などになります。このため産業医には医学的知識のみならず、労働や衛生に関する幅広い知見も求められることになります。

産業医になるための要件としては、医師であることに加え以下の通り規定されています。簡単にまとめますと、産業医になるためには下記2点を満たすことが条件となります。

  1. 医師免許を所有していること
  2. 日本医師会の産業医学基礎研修、 もしくは産業医科大学の産業医学基本講座を受講して規定の単位(前期・後期研修、実地研修合わせて計50単位以上)を取得すること

[参考]

4、産業医求人の探し方

産業医求人は主に次のどちらかの場所で探せます。

  • 各企業の公式サイト
  • 医師転職サイト

産業医の求人は一般公開されている求人雑誌や求人サイト等に出回ることがほとんどなく、募集は自社サイトでの公募か、医師専門の転職サイトで非公開求人として限定募集されます。

産業医求人を多く扱う医師転職サイトのおすすめには「マイナビドクター」「医師転職ドットコム」の2社があります。詳細は下記ページをご覧ください。

>>>医師転職サイト比較ランキング【比較表付き・2020年】~好評の医師転職サイト厳選5社

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA